こんばんは、脇保です。
こんなタイトルになってしまいましたが、
借金しているわけではありません、念の為。
「奨学金」というキーワードがツイッターで流れていたので、
それを見て思ったことを、つらつらと書いていこうかと。
結論から先に書いてしまうならば、
「今は、借金してまで大学に行く様な時代ではない」
と、考えている次第です。
かくいう私も、社会人で大学に通わせてもらっている身ではありますが・・・。
正直、いろいろとお金ばかり掛かって、大変なことは事実です、現実。
特に私立は。
私は、昔高校に通っていたころから、私立高校に通い、今は私立大学に通わせてもらっています。
それなりに、高校でも、大学でも、お金はかなりかかっていました。今も、ですが。
では、大学に通って、お金ばかり掛かって損だったかといえば、そうでもない。
学ぶべきものは沢山あり、沢山学ばせて貰い、沢山成長させていただきました。
これは、大学に入る前と、今、大学を出ようとしている間近の自身を見て、
間違いなく、痛感するところではあります。
入って良かったか、悪かったかで言えば、
間違いなく、「入って良かった」。
しかし、です。
それは、大学に入ることによって背負う負荷、負担が、
これから手に入れられるであろう可能性と比較して、
「下回った場合」に言えることではないでしょうか?
今は、大学が百花繚乱と言わんばかりに溢れかえり、
言い方を変えると、大学生き残り戦国時代と言われるほどでもあります。
そして、多くの学生は、高校の延長線の感覚で大学に入る。
私が高校生だった頃は、大学なんて、
必死に勉強しなければ、入れるところじゃなかった。
どんな、どこの大学でも、です。
しかし、私が高校を出て10年以上経ち、状況は大きく変わりました。
大学の敷居が下がり、それなりに勉強するだけで、大学に入れる時代になった。
そして、その恩恵を受けた一人に私がいるのも事実です。
でなければ、大学など、(当時の敷居のままであれば)私の学力では到底入れなかったでしょう。
しかし、しかしです。
では、皆、大学に入れば幸せなのか?
それで幸せになれれば、それも良いかと思います。
が、現実はそんなに甘くはない。
大学に払うべき、決して安くはない「授業料」と、
「奨学金」という名の、借金が、問題になってくる。
多くの学生にとって。
私も、一時期は、大変苦しく、奨学金に手を出すか、真剣に考え抜きました。
それこそ、中退も真剣に考え、あと一歩で中退するというところまで行動を起こしました。
何故、折角大学に入ったのに、奨学金があるのに、何故中退を?
理由は簡単です。
世の中において、人生の破滅の次に怖いと私が考えているものは何か?
そう、借金です。
私は、高校を出て、4,5年後、モータースポーツの世界に飛び込みました。
練習だけして、怪我して終わってしまいましたが。
その間の費用、おおざっぱに計算して、500万円弱使いました。
それなりに給料は貰っていて、徹底的にケチりにケチり、
そのおかげで借金はせずに済みましたが。
それで、徹底的に節約して、500万円弱です。
残ったのは、わずかなテクニックと、高価な、レーシングスーツやメット、グローブにシューズ。
車両はレンタルなので、手元には何も残りません。
強いて言えば、個人練習用に買った、ボロボロのレーシングカートが手元にある位です。
それだけでもあれば、良い方なのかもしれませんが。
モータースポーツの日陰の世界で、ひっそりと練習してきた身としては。
知って腰を抜かすほどたまげたのは、レースの世界は、何もかもが、高価で高額だった事です。
当然、普通の仕事や、普通の収入でやっていける筈がない。
私も、そこでどうやってレースまで辿り着こうか、考えあぐねていた一人でした。
そして、多くは、何年間も日陰のような世界で練習して、そのまま終わるか、
レースまで辿り着いても、1年か2年、入門カテゴリに出場して、そのまま終わるか。
そのどちらかのパターンが、大半でした。
それ以上は言わずもがな。
私は前者で終わりましたが、逆を言うと、
借金を恐れて、レースに飛び込めなかった一人でもあります。
その様な経緯があり、お金や借金の怖さを、人一倍痛感してきました。
そして、そんな自分が大学で見たのは、
知ってか知らずか、安易に「奨学金」という名の借金に手を出す学生が、
少なからず多かったことです。
その後、資金的に苦しくなり、奨学金を考えた時に、
奨学金が社会問題になっているという事実を後から知りました。
高卒で人生の青春時代を過ごしてきた私としては、
借金してまで大学に通わなくても、他にも選択肢はあるよ?
と、本当に言いたくなる。
授業料で生活が苦しくなれば、生活や学業も圧迫され、
アルバイト漬けになり、学業が圧迫されることになる。
奨学金に手を出せば、後々にまで、完済するまで、
「利子」という名のボディーブローで苦しむことになる。
今は、インターネットで世界中が繋がっている時代。
何も、専門学校や大学に通わなくても、
(知識のきっかけは必要だが)優秀な学習教材の情報で溢れている。
しかも、それらを無償で受ける(閲覧)こともできる。
もし、本当に、何かを得たいんだったら、死ぬ気で頑張りたいんだったら、
借金してでも大学に行くという選択肢は、今でも有りかもしれない。
決して良いとは思わないけれども・・・。
むしろ、単に高校の延長で大学に行く、というスタンスで、
奨学金に手を出したら、それこそ最悪ではないだろうか?
人生は何度でもやり直しがきくと思っている。
しかし、歩むべき道と、命と借金だけは、別だと思っている。
昔の人は良い言葉をたくさん残してくれている。
「服はボロでも心は錦」
簡単に、借金をしてはいけない、出来ない支出はしない。
簡単に、他人と自分を比較して、出来もしない無理をしてはいけない。
自分の肝に銘じる意味も込めて。