こんにちは、脇保です。
今日は、ちょっと、普段と趣旨の異なる投稿をと思い。
昔、子供の頃、サッカー部に入っておりまして。
そりゃもう、サッカー好きでしたよ。
当時は、アニメ「キャプテン翼」がテレビで大ブレイクしておりまして、
その影響もあったのですが。
で、本題なのですが。
サッカーのJリーグで、
とある選手が、追っかけていて倒れた選手の顔を「踏んだ」そうな。
映像を見たのですが、「踏んだ」にしては、表現が、軽い踏み方でしたが。
これ以上、その踏んだ選手をとやかく言うつもりはありません。
僕は、一サッカーファンに過ぎず、基本的には部外者ですから。
なので、モータースポーツ関係者として、スポーツマンとして、書こうかと。
「モータースポーツ」というと、「スポーツじゃない」じゃないかと、
言われそうですが、れっきとしたスポーツだと考えております。
あれ程、体力を酷使するスポーツも、珍しいかと。
特に、FomuraとかRasingKartとか。
それ以外でも、結構過酷とは思いますが。
普通のパワステ付き、オートマチックギアの、エアコン完備の車で、
普通に走る分には、快適ですさ、車なんてものは。
しかし、パワステなんてものは、普通、レーシングカーには、無いです。
もちろん、マニュアルギア。か、シーケンシャル。
カテゴリによっては、ドグクラッチと言って、
普通の人だと、半クラとか、1速発進すら扱いが難しいのもあり。
因みに僕は、ドグもシーケンシャルも、扱った事はないですが。
で、それが、競技車両という、モータースポーツするための「最小限の道具」で。
次に、スーツ類。
カートは別ですが、普通、耐熱耐火炎のノーメックス素材(耐熱、耐火炎素材)を、
何重にも重ね合わせた、そりゃもう、ちょっと重たくて、
めっちゃ暑い、通気性の悪い、耐火炎服を、着る訳です。
俗に言う、レーシングスーツです。
場合によっては、ノーメックスの長袖長ズボンみたいな、下着のようなものも着込みます。
冬は暖かいですが、夏は、最悪に暑く、熱中症等によくかかりました。
今となっては良い思い出ですが。
もちろん、気温が30度超えようが何しようが、安全の為着込みます。
で、専用の、シューズとグローブ、ヘルメットですね。
因みに、ヘルメットは、2輪と4輪では、ちょっと違います。
2輪は、上下の見通しを重視して作られていますが、
4輪は、左右の見通しを重視して作られています。
因みに、僕が使ってたメットは、
SHOEIの、X-FourⅡでした。
皆、アライのメットばっかりで、自分だけSHOEIのメットだったので、
とても、目立った記憶があります。
これで、モータースポーツする「道具一式」は揃いました。
一応、「入門Fomura」で走る事を前提に書いています。
入門Fomuraとは、FJ1600(FomuraJunir1600。現在はカテゴリ消滅)とか、
SFJ(SuperFomuraJunir1600)、ヴィータ、が、当てはまりますね。
待てよ、ヴィータは、フルカウルだから、入門には違いないけど、
Fomuraではないか・・・。
で、話は再び戻って、どんな事をするのか?
サーキットコースを、可能な限り、速く、走ります。
しかも、可能な限り、安全に。
直線はアクセル全開、可能な限りギアをつないでいって、加速し続けます。
コーナーが近づくと、一気にフルブレーキ。
タイヤが、ロックするかしないかのギリギリの所で、
それこそ、人間ABSもどき位のことはします。
それ位の技量がないと、サーキットでタイム出すのは難しいです。
むしろ、ブレーキングが、一番重要かも。
これの上手い下手で、タイムは大きく変わるかも。
踏むタイミングは、感覚とリズムと目印です。
乗る車両によって、パワーやブレーキ容量が異なってくるので、
それによって、踏むタイミングも違ってきます。
ミスればどうなるか?失速か、コースアウト、最悪クラッシュです。
で、目一杯減速してから、一気にギアチェンジします。
現役の頃は、5->4->3->2なんて落としてましたが、
シミュレータ乗ってる今は、5->2と言った具合で落としてます。
一応、こういうテクニックもあり、練習の結果出来るようにはなったけど。
実車ではどうかな??
これにもコツがあり、十分減速し、
次に、ローリングトゥー(又はヒール&トゥー)で、
ブレーキ踏みながら、アクセルふかして、
エンジン回転数と、落としたいギアのギアミッションの回転を合わせてあげて、
シフトダウンします。
基本技術ですね。だけど重要です。
ミスれば、タイヤロックをして、フラットスポットを作り、
タイムや車両走行の安定性に関わります。
酷いと、エンジンブローや、ギアミッションの破損に繋がります。
落とすギアを間違えると、やはりクラッシュやスピンを招きます。
次に、「曲げるブレーキ」。
車両を、コックピット(運転席)を中心に、コマのように旋回させる為に、
わざと、スピン状態を作ります。
で、必要な舵角に車両の頭が向いたら、曲げるブレーキを解除して、
アクセルを、ゆっくり、じわ~~っと踏んで、加速していきます。
因みに、この間は全神経を研ぎ澄まし、呼吸を止めて、操作します。
それ位神経を使います。
で、次に、ライン(サーキットを一週走るに際しての、
直線、コーナー、それぞれの位置)が重要になってきて、
それを、頭で組み立てながら、走ります。
ウェット(雨の日)と、ドライ(晴れ)で、ラインは異なってきます。
その日の、コースコンディションによっても。
それを、繰り返す訳です。
で、タイムを叩き出す。
レースであれば、ルールに則って、
予選でタイム出して、決勝であれば他のマシンと駆け引きしながら、
順位を争う。
それが、モータースポーツのスポーツたる所以です。
自分の場合だと、レーシングチームのオーディション受けて、
それに見事受かって、レーシングスクールに入って、猛練習、てな感じでした。
そりゃ、過酷で厳しい世界でした、とても。
もっとも、僕に関しては、そこそこ速いと言われつつも、怪我が原因で、終わったんですけどね。
リスキーで速く走る事なら、ある意味、誰でも出来ます。
命がいくつあっても、足りないですけどね。
それに関して言うと、
自分だけで済む、と思ったら、とんでもない大間違いで、
例えば、それで自分が、単独大クラッシュ起こして、死んだとします。
詳しい事は知らないので、知ったかぶりは出来ませんが、
色々、大変な事になります。
先ず、チームに責任が及ぶと考えます。
自分が走っていた、該当するカテゴリにも。
そして、サーキットは、法的には駐車場と同じ扱いらしいので、
全ては自己責任になるらしいです。
ここら辺は、自分は理解があやふやなので、何とも言えませんが。
次に、誰かを巻き込んでしまった場合。
これも、大変な事になります。
場合によっては、カテゴリそのものが消えると思います。
これ以上は、書けることと、書けないことがあるので、
終わりにしますが。
どんなスポーツでもそうですが、
一人では、成り立ちません。
様々な人が関わり合って、「そのスポーツが好きだから」という、
善意を寄せ集めて、一つのスポーツなりカテゴリが動いています。
だから、過失であっても、何か大変な事が起きれば、
影響は、嫌でも波及します。
ここまで書けば、言わんものがな。
良くも悪くも、結果が全ての世界。
当然、良からぬ結果になれば、
良からぬ事がついてまわる。
良い結果を出せば、
万事OKとは言いませんが、
良い結果がついてまわる。
それがスポーツだと、僕は思う訳です。
一応、自戒の念も込めて、書いた部分もあります。
それでは。